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國酒である日本酒ならびに本格焼酎は、長い伝統に裏打ちされた芸術的飲料です。全国各地にある酒蔵は、それぞれが強いこだわりを持って醸造を行っています。このような知られざる蔵元の思いを皆様に伝えるため、蔵元団体J.S.P(ジャパン・サケ・ショウチュウ・プラットフォーム)は2020年12月に設立されました。
一般社団法人J.S.Pとは
今日、日本酒と本格焼酎を含む酒造業界の環境はめまぐるしく変化しております。特に昨今はコロナウイルスの被害により、資本力の弱い地方の中小酒蔵は大きなダメージを受けております。
我々は、飲用形態の変化や酒類間競争の激化の中、品質の向上を第一に奮闘してまいりました。そのような努力もあり、日本酒と本格焼酎は、幾世代にもおよぶ熱心なファンの応援によって、今に至るまで存続してきております。
しかしながら実際のところ「國酒」と呼ぶにはまだその浸透度は道半ばであり、その本来の魅力を国民の皆様に伝えきれているとはいえない状況です。日本酒と本格焼酎の魅力は、その卓越した味わいだけではありません。
日本酒と本格焼酎が、単なる加工産業ではなく伝統産業であるならば、その魅力は商品のみに宿るものではないのです。
さまざまメディアにて日本酒・本格焼酎の情報は日々増えているものの、玉石混交であるうえ、日本酒・本格焼酎の魅力の全てを網羅するにはまだ至りません。
全国津々浦々に根付く酒蔵の歴史・伝統へのこだわり・そこから生み出される多様性をもっと広く国民全体に知っていただくにはどうすれば良いのか。こうしたことが、昨今の我々の大きな問題でありました。
さて、我々酒類業界は、他業界と比較しても珍しいほどに同業者内での交友が深いことが特徴です。かねてより、県境はおろか日本酒・焼酎のジャンルの垣根を超えて情報交換を行ってまいりましたが、現在はインターネットの発達により、我々はより容易につながることができるようになっております。
特にこのコロナ禍において、今までに増して我々は密接に情報を取り合うようになりました。 もとより地方によっては既存の組合組織も弱体化しており、情報的に孤立せざるを得ない酒蔵も珍しくはない状況です。次第に我々は、オンラインでの情報交換に特化した新しい形の相互扶助団体が必要であるとの認識に至りました。
そして、そのような団体は、先述した、いかに日本酒と本格焼酎を広く社会に知っていただくかという問題も解決できるかもしれません。
こうして今ここに日本酒・本格焼酎の魅力を、我々が直接国民の皆様にお伝えできる素地が整いました。これが一般社団法人 J.S.Pです。